調査

提案書や営業資料を「AIで作る」検索が、「テンプレート」「作り方」の検索を初めて上回る。2年で約4倍に

提案書やスライドなどの資料について、Googleでの検索の動きを分析した調査で、「AIで作る」系の検索が2025年12月に初めて「テンプレート・作り方」系を上回りました。2年前と比べると、「AIで作る」系の検索は約4倍に増え、「テンプレート・作り方」系は38%減っています。

何が発表されたか

法人向けにAIを使った経営支援サービスを提供する株式会社TRY Linkが、提案書や営業資料などの「資料づくり」に関するGoogle検索の動きを分析した結果を公表しました。

分析したのは、日本語での「提案書・企画書」「営業資料・プレゼン資料」「スライド・パワポ」「チラシ・パンフレット・会社案内」の4分野、33のキーワードです。検索データの分析サービスを使い、月間の検索数の推計値を比べています(調査は2026年10月)。

主な数字

「AIで作る」系の検索が、「テンプレート・作り方」系の検索を2025年12月に初めて上回りました(月43,390回と41,050回)。確認できる2018年10月以降のデータで初めてのことで、その後2026年8月まで9か月続けて上回っています。

2年前(2023年9月〜2024年8月)と過去1年(2025年9月〜2026年8月)の月平均を比べると、次のとおりです。

検索の種類 2年前 過去1年 変化
「AIで作る」系 月11,538回 月46,153回 約4.0倍
「テンプレート・作り方」系 月63,242回 月38,921回 38%減

分野別に見ると、「営業資料・プレゼン資料」では「AIで作る」系が約3.7倍(月3,361回→12,537回)に増え、「テンプレート・作り方」系は46%減りました。「提案書・企画書」でも、「AIで作る」系が約2.7倍、「テンプレート・作り方」系が47%減となっています。

今回の対象キーワードの検索数合計に占める「AIで作る」系の割合は、2年前の15%から、過去1年では54%になりました。

営業職にとってのポイント

以下は、検索動向を参考にした編集部の提案です。

  • 対象キーワードでは、AIで資料を作ることへの検索上の関心が高まっています。実際の利用人数や、お客様のAI利用状況を示す結果ではありません
  • AIを使えば、見た目の整った資料は短い時間で作れるようになります。そのぶん、資料の差はお客様の課題をどれだけ具体的に書けているかに出やすくなります
  • AIで作った資料は、数字や固有名詞、お客様の状況に合っているかを、必ず自分で確かめてから使いましょう

この調査を読むときの注意点

この調査は、AIを使った営業ツールを提供する会社が行ったものです。数字はアンケートではなく、検索数の推計値です。検索が増えたことは、実際にAIで資料を作る人が同じだけ増えたことを直接示すものではありません。

また、「Gamma」などの特定のAIツールの名前を含む検索は、分析の対象から外されています。

AIで提案書を作るときの進め方

手順 やること
1. 材料を集める ヒアリングで聞いたお客様の言葉、課題、数字をメモにまとめる
2. AIに下書きさせる 集めた材料を渡して、構成と文章の下書きを作らせる
3. 自分の言葉で直す お客様の言葉を使っているか、根拠のない表現がないかを確かめる
4. 数字を確かめる 価格、期間、効果の見込みなどを、元の資料と照らし合わせる

AIに渡す材料の良し悪しが、そのまま資料の良し悪しになります。提案書の構成は「読まれる提案書は「お客様の言葉」から始まる」で、材料の集め方は「営業ヒアリングの質問の順番」で紹介しています。

← ニュース一覧へ戻る