調査

問い合わせの「その後」が見えないBtoB企業が72%。返信までの日数を書いているのは5%

製造業や商社など240社の公式サイトを調べた調査で、問い合わせフォームを送ったあと「いつ、誰から、どう連絡が来るのか」が分からない企業が多いことが見えてきました。問い合わせを受けた営業が、最初の連絡で何をすべきかを考えるきっかけになる結果です。

何が発表されたか

営業代行やAIによる商談サービスを手がける株式会社アスレバが、BtoB企業・サービス351件の公式サイトを対象にした調査の結果を公表しました(調査は2026年10月)。

中心となるのは、製造・専門商社/卸・物流/倉庫・ビルメンテナンスの4業種240社です。比べる相手として、BtoB向けのSaaS(クラウドで提供する業務ソフト)も同じ基準で調べています。問い合わせの「前・その場・後」に、お客様がサイト上で何をできるかを、公開されている情報から確かめた調査です。

主な数字

4業種240社の結果です。割合は、項目ごとに判定できた企業(SaaSはサービス)の数をもとに計算されていて、判定できなかったものは除かれています。

項目 4業種 BtoB SaaS
問い合わせ後の返信の目安・対応の流れを確認できない 72%(238社中171社) 40%
返信までの日数を書いている 5% ―
チャットや商談予約など、その場で相談できる窓口がある 1.3%(230社中3社) 44%(81サービス中36)
判定できた企業全体のうち、その場の窓口も問い合わせ後の案内も確認できない(フォームはある) 54%(231社中125社) 18%
料金・よくある質問・導入の流れのどれも載っていない 82% 8%

※4業種は企業ごと、SaaSはサービスごとに数えています。「―」は、公表された本文に数字の記載がないものです。フォームを設置している企業だけに限ると、その場の窓口も問い合わせ後の案内もない企業は67%でした。

その場で相談できる窓口が確認できた4業種の3社は、いずれもAIのチャットボットで、人が対応するチャットや、その場で日時が決まる商談予約は見つからなかったとしています。

営業職にとってのポイント

  • この調査は実際の返信の速さを測ったものではありませんが、サイトを見ただけでは「いつ連絡が来るのか」が伝わらない会社が多いことが分かります。最初の連絡は、できるだけ早く入れることが大切です
  • 問い合わせを受けたら、まず「受け付けました」と「いつ、誰が、どう連絡するか」を伝えておくと、お客様は見通しを持って待つことができます
  • 料金やよくある質問がサイトに載っていない場合、最初の連絡でそれを質問されることが考えられます。料金の目安や導入の流れを説明できるよう準備しておくと、話が早く進みます

この調査を読むときの注意点

この調査は、問い合わせ直後の対応をAIで行うサービスを提供している会社が、自社で行ったものです。調べたのは公式サイトに公開されている情報だけで、電話など、ほかの問い合わせ手段がないという意味ではありません。

対象の240社は、各業界の公開情報をもとに選ばれたもので、会社も「業界全体を代表する標本ではない」と説明しています。

問い合わせを受けた営業ができること

サイトの作りを変えられなくても、営業担当者が自分でできることがあります。

場面 具体例
受けてすぐ その日のうちに、お礼と「◯日までに担当の◯◯からご連絡します」と伝える
最初の連絡 料金の目安、導入までの流れ、よくある質問への答えを手元に用意しておく
日程の調整 候補日を3つほど示し、オンラインか訪問かを選んでもらう
チームで 問い合わせへの返信の目安(例:1営業日以内)を決めて、守れているか週に一度確かめる

問い合わせは、お客様の関心が高まったときに届くものです。確認したいことや次の行動の伝え方は、「商談後のフォローメールは何を書く?」で紹介しているメールの型も参考になります。

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